新型コロナウィルス感染拡大に伴い、いま当社が考えること
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、日本は元より世界中が大変な事態に直面しております。この影響を受けておられます全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
2020年5月1日現在、我が国の感染拡大の勢いは、ひと頃と比べれば若干弱まったものの依然予断を許さない状況です。
当社運営店舗もリハビリ型デイサービス事業であります「ジョイリハアスリエ」5店舗を除く、フィットネス系事業所15店舗が休業を余儀なくされています。これにより4月度の売上高は、対前年同月比約90%減となっています。
休業に至るまでには紆余曲折ありました。3月初旬に「スポーツジムは感染リスクが高い」とのコメントを政府が発表して以来、私共の会員様は元より、暖かくなってきてこれからスポーツクラブで運動を始めようと考えていらした多くの方々に不安が圧し掛かりました。
これを受けて早々に休業を決められた他社様もありましたが、当社は営業体制を維持することにいたしました。全国約5,000カ所あるスポーツ施設のうち(この時点において)1カ所で発生した事象をもって直ちに営業を休止することは、日々施設に足をお運びいただく多くの会員様の運動の機会を奪う理由としては説得力に欠けると判断したためです。
もっとも営業を続ける以上は、衛生管理を徹底して、会員様も従業員もリスクにさらされないようにしなければなりません。この点につきましては、施設をご利用いただく会員様のご協力に随分助けていただきました。
この場をお借りして改めまして厚くお礼申し上げます。また、手前味噌になり恐縮ですが、従業員が通常業務に加えて、積極的に実施してくれた消毒作業も一カ月以上に亘り大過なく営業出来た要因のひとつと判断しております。
この結果3月中(25営業日)の総合型クラブ12店舗の利用者数は延べ約15万6千人、平均しますと一日当たり約6,200人の方々に利用していただきましたが、一人の感染者も出すことなく営業することが出来ました。
新型コロナウィルスは潜伏期間が約2週間と言われていますので、私共の業種のリスクが本当に高いのであれば3月後半に入った段階で、陽性判定者が出てくることも考えられましたので、陽性判定者が出ないことを祈る日々でした。因みにこれまで当社が把握しております当社運営店舗における陽性判定者は、4月に入ってからの1名でございます。
その後、当社運営店舗の所在地であります東京都・神奈川県・埼玉県・長野県の各知事による緊急事態措置の休業要請にスポーツクラブが明記されたことを受けまして、順次休業とさせていただいた次第です。
そこに至るまでに、これまで私共が経験したことのないような数多くの励ましのお言葉をお寄せいただきましたことに心より感謝しております。また、ご心配からお叱りのお言葉をお寄せいただきました皆様にも、この場をお借りして心より厚くお礼申し上げます。
一方で、既存会員様の多くが休会されております。5月も通常月の約20倍もの休会者がいらっしゃるのが実情です。新型コロナウィルスの手強さを実感する数字です。
このような状況だからこそ当社として何が出来るか?何をすべきか?をスタッフ一同で考えました。そこで、一致したのがウェブレッスンのご提供です。
会員様と当社スタッフの直接の触れ合いから生まれる付加価値も当社の強みのひとつと考えておりますが、今は人と人とが接触すること自体が禁忌とされる特殊な状況です。
そうであればウェブサイトを通して、通いたくても通えない皆様がご自宅に居ながらにして体を動かしていただける機会を少しでもご提供することが今の私共の使命と位置付けて活動しております。
5月1日時点で、600本以上の動画をご用意いたしております。門外漢ゆえに拙いクォリティではございますが、ステイホームで溜まったストレスや運動不足解消の一助になればこのうえない喜びです。
今後、クォリティを上げつつ1,000本を目標に引き続き皆様のお役に立てるコンテンツの制作にスタッフ一同尽力してまいる所存です。
そして、会員の皆様に再びお会いできる日を心待ちにして営業再開に向けた準備を進めてまいります。また、これを機に運動することの大切さや楽しさに気付かれた地域の皆様とお目に掛かれる日が来ることを楽しみにしております。
終息への道のりは短くはないかも知れませんが、明日への希望を抱きながら皆様と共に歩みを進めて行けましたら望外の喜びです。
引き続き宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
2020年5月1日(金)
株式会社文教センター
代表取締役 竹本勝憲